やさしい色の君と

やわらかく温かく、切なく煌る

渦巻、その中心 -King & Prince・紅白ichiban-

2022年最後の夜もKing & Princeさんのパフォーマンスが大好きだったことを、ここに記しておこうと思う。

 

2022年12月31日の紅白歌合戦。King & Princeさんが披露した楽曲はichiban。

琴の音が鳴り、熱いハイタッチが始まりの合図。全員が前に進み出て、瞬発力凄まじく提示する「No.1」の気概。彼らはそれぞれ音に身を委ね、心を開放して、となりの仲間にエネルギーを送る。目を合わせ、いや、目を合わせずとも、その振った頭から、広げた腕から、踏み出した足からエネルギーが迸る。それがとなりの仲間の力となり、パフォーマンスに放出され、また同じようにとなりの仲間の力になっているようだった。

エネルギーの飛ばし方も受け取り方も5人それぞれ個性があふれているのに、全員がお互いどうやって“踊る”のか知っていて、全員がひとりぼっちにならず周りを感じることができているから、全部のエネルギーが床に落ちることなく繋がっているみたいだった。

そうやってぐるぐると回るエネルギーは「渦巻」みたいになった。熱く楽しい「渦巻」。5人のエネルギーは内から外へと回転し、それがどんどん大きく広がって、見ている人を巻き込んでいく。渦巻くエネルギーが見ている人の心を揺さぶり、熱を帯びる。

 

最高だった。私のこの気持ちを、言語化しようとは思わない(できない)けど、たしかに私の心まで届いた。彼らからまっすぐ直線的に届いたというより、彼らが生み出すエネルギーの渦巻がTVの前の私を覆いこむほど大きくなったという感じがした。だから私の心はこんなにも揺さぶられ、圧倒された。

 

曲が終わり彼らがお辞儀をしたときにTV越しでも伝わる割れんばかりの拍手が、鳴り止まない拍手が、そのパフォーマンスがどれほどのものだったかを物語っていたように感じる。

きっと私と同じように、感動した人がたくさんいる。

これこそ、最高峰のエンターテイメントショーではないのか。彼らこそ至高のグループ、ほんとうにichibanだと思った。

 

 

晦日の夜、かけがえのない舞台で、彼らは全力で歌い、音楽を感じて踊り、そして楽しそうに笑った。自分のためじゃなく、仲間のために楽しんでいるように見えた。渦巻くエネルギーの中心には、彼らだけの青春があるように見えた。私はもう、それだけで胸がいっぱいだ。

 

https://youtu.be/uUJKLP36quA

 

 

2023.01.01